それでも僕は信じ続ける
クラブやナンパなどで女性と会っていると、基本的に女性の言うことは信じないようになってくる。全部を信じないというわけではないが、盲目的に信じることができないという方が近いかもしれない。
たとえば、こんな話がある。クラブで「何している人?」と聞いてもっとも多い答えが「看護師」か「保育士」だ。特に保育士の方が多い。しかし実はこの職業は風俗の方がよく使う職業だ。どちらもそれ以上質問されにくい職業で、その上、男受けがいいからだ、とのこと。本当かどうかは知らないが、この2つの職業が多いのは事実である。僕のLINEで看護師という人は20人はいるような気がする。
そんな職業の話だけに限らず「いいよ、明日また連絡するね」とか「ご飯いこうよ。また連絡して」といったデートの約束はたいてい信用してはならない。いわばこれは、挨拶のようなもので何も意味がない。イギリス人が「今日は天気がいいですね」というのと同じだ。しかしたまに10%くらいの確率で本当に言っている人もいて、それが人生の面白いところ。さらにおもしろいのは、人もタイミングや気分次第で、それが変わるということだ。つまり、彼女たちはその発言をした時には「いいよデートいこう。連絡して」と思っている。ただ、酔いが冷めて翌朝になり現実に戻れば、そういう気分じゃなくなっているだけだ。
ただ、厄介なのは「デートの約束」をして、ドタキャンする場合。この場合は、予約した店に迷惑かかるし、何より自分も仕事を調整して予定をあけているのに、それがおしゃかになる。これは、結構堪える。時には「連絡なしで」ということだってある。一番ひどい時は7人に連続でドタキャンされたことがある。さすがにこの時は最後らへんは「まだ続くか」と一種のアドレナリンを感じるような楽しさだった。他にも同じ人で2連続のドタキャンもあれば、向こうから連絡してきたのに急に連絡がつかなくなることだってある。
そのため、僕は前日連絡は欠かさなくなったし、当日だって、うまく連絡する。そうしてどれだけ事前にドタキャンを察知できるかを鍛えることになる。そして、今は、デートの約束しても、半分はキャンセルされると覚悟している。当日に「向かってる」と連絡がきている時でさえも怪しんでいる。本当にこの目でその人を見るまでは、その言葉を何も信じていない。ちなみに友人は「その人が家にきてもセックスできるなんてこれっぽっちも思ってない」と言い切っていた。その言葉に彼の苦労がにじみ出ている
ただ、我々はそれでも彼女の言葉を信じ続ける。「いいよ、デートしよう」という薄っぺらい味もない言葉を信じ続ける。なぜなら。なぜなら、その方が、人生は楽しいからだ