30代の婚活日記ドットコム

東京在住の30代の男の婚活の日々を綴ります。好きな言葉は「明日は遅番」で、嫌いな言葉は「明日は早番」です。

はじめに:ガードレールに感謝する2人

ふと思い立ち、婚活日記を書いてみようと思いました。

きっかけは、今日の仕事帰り。終電で帰り、1時頃、駅から家に向かいます。駅から10分の我が家。

途中で人通りの少ない住宅街。ガードレール。そのガードレールに腰掛ける男性が1人。そして、その横で立って話する女性が1人。

男性はスーツの30代。女性はもう少し若く20代。しかしスーツ。

平日の夜1時に、男女が、ガードレールの上で話をする。もし2人が15歳若ければ「耳を澄ませば」の世界であります。

2人は恋人ではないでしょう。恋人ならガードレールなんかに乗らずにお互いにのって話をします。

絶妙なのは2人の位置と距離。男性はガードレールに乗って話をする。その横でガードレールにもたれて横を向きながら話をする女性。つまり男性の視線はマンションのポスト。インコとかが置かれています。

そして女性は男性に向かって話する。そんな視線のセンタリング。

男性は酔っているようで「そんなプライドがどうのこうの」と話をしています。楽しそう。女性も「プライドけらけら」と、男の言葉尻をリピートして笑います。対して面白くないことに2人して笑えたら、2人はもう出来上がっている証拠でしょう。

ただ身体の関係はないでしょう。再度いいますが、あるなら、こんな時間にガードレールの上で視線のセンタリングをあげてないから。ガードレールに乗ることはあっても騎乗位で乗っていることでしょう。いわば座席の三段重。

では、今日これからか?

2人はこれからホテルはいかないでしょう。なぜならそんな場所じゃないから。ここは住宅街です

そこで考えられるのは、彼女の家がこの辺りにあって、2人でご飯した帰りに酔っている、という状況。まだ帰りたくない2人が、血と涙の血税で作られたガードレールの上に乗っているのです。2人は納税していることを感謝するがいいよ。

そして、私はその2人の前を通り、男性の視線のセンタリングをボレーで受けながら帰ってきました。通るときはお酒臭かったです。

そして、ふと帰りながら思ったのです。「ああ、青春っていいな」と。

日記とは、小学生だけのものではありません。30代を超えたおっさんだからこそ輝く日々もあるのです。

村上春樹はいいました。「何も変化のない日常も文章にしてみると、楽しそうなものに思えた」と(うろ覚え)。

この指針を元に、婚活の日々を、めぐるめぐパラダイスを、紹介していきたいと思います。